趣味は映画の研究と映像収集。暇さえあれば作品鑑賞をしてますが、まだ未見の作品が棚にドッサリ・・・。香港・台湾・韓国・日本以外にも、東南アジア方面のアクション映画に関しても紹介します。
by moviefan-z
カテゴリ
― 鬼爪の映画帳 ―
片名:武侠片
   :功夫片
   :動作片
公司:邵氏兄弟公司
   :嘉禾電影公司
   :聯邦影業公司
   :第一影業機構
   :思遠影業公司
   :恆生電影公司
   :羅維影業公司
   :南海影業公司
   :宏華影片公司
   :協利電影公司
   :通用影業公司
   :英珊影片集團
   :東映株式会社
特集:神怪特技片
   :南洋降頭片
   :南国風雲片
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鬼爪の映画帳 - Devil's Movie Pocketbook

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香港クンフー映画ファン歴7年目になりますmoviefan-z(又の名をsamuan)と言う者です。今までに集めて来た自分の映画コレクションを少しずつ紹介して、いずれは映画百科事典的なサイトが完成したらな、と思っています。

by:moviefan-z (samuan)
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# by moviefan-z | 2013-01-01 13:16 | ― 鬼爪の映画帳 ―

『爭一口氣』

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邦題:ジャングルヒート 戦慄のベトナム解放戦線
原題:爭一口氣
英題:Last Breath
製作:香港:雄師影業公司:明達影業有限公司,1983年

【物語】
 ベトナム軍の総攻撃により、死傷者の発生と弾薬の不足でアメリカ軍は窮地に追いやられる。この緊急事態を受けたアメリカ国家は、香港の適正検査に合格した徴兵を呼び集め、國忠隊長を筆頭に、力祥や柯雀などの曲者で固められた中国人の輸送部隊を編成する。激戦地のベトナムに送り込まれた彼らは、度重なる試練にも耐え抜き、パリ協定が調印されると同時に長期に渡って繰り広げられた戦争が幕を閉じた。無事に任務を終えて帰路に付く彼らだったが、待ち伏せしていたベトコンの襲撃に遭い・・・。

【解説】
 王星磊監督作『潮州怒漢』(72)で香港映画界に初登場して以来、『レディクンフー 密宗聖拳』(76)や『空飛ぶ十字剣』(77)などの傑作功夫映画に立て続けに主演し、その高度な足技から〈神腿〉と称された蹴撃武打星の譚道良が、本作の総監督も兼ねて主演した戦争アクション映画で、全編に渡って悲壮感溢れる役を熱演している。本作が彼の最後の主演作であり、その後はロサンゼルスに自身の道場を開いた。
 物語は中国人の輸送部隊とベトコンの死闘を描いているが、登場人物が次々と悲惨な最期を遂げるためか、鑑賞後は非常に不愉快な気分にさせてくれる。特に極悪集団のベトコンの処刑方法が凄まじく、捕らえた中国人兵士の頭を剃刀で切裂き、切口に水銀を流した途端、兵士が激しくもがき苦しむ。その瞬間、全身の皮膚がツルン!と剥がれ落ちて即死する。水銀があれほど強力な毒薬になるかは不明だが、思わず背筋が震えてしまう場面に違いない。他にも本物の鼠を燃やしたり、二人挽き鋸で腹を裂いたりと、トラウマ確実なショッキング場面が連続して映し出される。当時の香港または台湾映画界では、大量の南洋降頭映画が製作されて人気を博していたが、本作はそれらに匹敵するほどの凶悪さである。
 余談だが、本作には三種類の別編集版が存在している。譚道良と秦漢が主演した中華圏公開版の『爭一口氣』、本作の撮影地のタイから、国民的俳優のソラポン・チャトリの主演場面を追加撮影したタイ公開版の『戦争英雄』(83)、『フラッシュ・ゴードン』(80)で知られる肉体派俳優のサム・ジョーンズを招き、中華圏版で主演した譚道良や秦漢に再依頼して追加撮影した国際版の『Jungle Heat』(84)がある。国内では過去に、国際版が『ジャングルヒート 戦慄のベトナム解放戦線』の題名でビデオ発売されていた。

【参考資料】
映像 :英語音声,日本語字幕版VHS
     広東語音声,中英文焼付字幕版VHS
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# by moviefan-z | 2011-04-02 11:11 | :動作片

『武之湛 舍利子』

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邦題:ドラゴン忍者
原題:武之湛 舍利子
英題:The Monk's Fight
製作:台湾:唯一影業有限公司,1982年

【物語】
 大國寺に保管されている、修行を終えて悟りを開いた高僧の遺灰を集めた仏舎利が盗賊団によって盗まれる。仏舎利奪還を命じられた大國寺の若僧、岳中奇は、仏舎利を取り戻すために殺生をして戒律を破るのを避け、自ら仏門の道を離れて一人旅立つのだが・・・。

【解説】
 日本では87年に「ヘラルド・ベスト・アクション・シリーズ」と題されて公開された台湾製功夫映画で、当時製作された数多くの功夫映画にありがちなコメディ要素を抜き、全編に渡って毒気を加えたシリアスな雰囲気を漂わせている。
 主人公の岳中奇役を演じているのは、本作の武術指導も兼任している李榮なる武打星で、彼が演じる岳中奇は終始無敵の存在として君臨する。盗賊団が牛耳る寂れた村に、マントを羽織り、草笛を吹きながら、馬と鷹と共に木枯らし紋次郎風に現れる。衣服を脱ぐと鍛え抜かれた屈強な肉体に、肩にはプロテクター、手にはグローブ、足にはスティックを装備しており、軽快なステップで瞬時に敵の隙間に深く入り込み、肘討ち・膝蹴り・裏拳などを喰らわす。この日本の時代劇に登場しそうな風貌に、普段見慣れた功夫とは違った、近代的な格闘スタイルを操る岳中奇の姿が強烈だった。
 余談だが、日本での公開の際に使用された広東語音声の香港版は、不思議なことに剣客役を演じる凌雲の出演場面が全て削除された短縮版で、他にも盗賊団首領の文虎役を演じる王虎が豪快な蹴り技を繰り出す、最終決戦の場面も大幅に削除されていた。

【参考資料】
映像 :広東語音声,日本語字幕版VHS
     北京語音声,中英文焼付字幕版DVD
書籍 :『ドラゴン忍者』※パンフレット
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# by moviefan-z | 2011-03-11 19:50 | :功夫片

『神威三猛龍』

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邦題:クローン人間ブルース・リー 怒りのスリードラゴン
原題:神威三猛龍
英題:The Clones of Bruce Lee
製作:香港:威靈影業公司,1980年
配給:香港:新通用電影公司

【物語】
 李小龍が死去した後、英国秘密諜報部のSBIは、世界平和のために悪を滅ぼす正義のクローン人間を作り出すことを考え、李小龍の遺体から細胞を採取した。SBIに依頼され、無事に三体のクローン李小龍を作り出したルーカス博士は、彼らに洗脳装置を取り付けて思い通りに動かすように仕掛けた。こうして、SBIとルーカス博士の指揮の下、三体のクローン李小龍は犯罪組織に立ち向かうのだが・・・。

【解説】
 恐らく数多く製作されたブルースプロイテーション映画の中でも、抜群の知名度と絶大な人気を誇る大怪作。各方面で活躍する低予算映画職人が総力を結集、香港映画の底力を見せてやる!と言わんばかりに海外市場を狙って製作した結果、世界中の映画マニアを驚かせた。その理由はずばり〈偽李小龍武打星の共演)にある。以前から偽李小龍御三家の何宗道・呂小龍・巨龍の主演作を海外市場に配給して成功を収めていたスペクタクラー・フィルムの社長、ディック・ランドールの呼び掛けもあり、香港の威靈影業公司と通用影業公司が製作に参加することとなる。本作の売りであるクローン李小龍役には、これら映画会社と最も関係の深かった呂小龍・巨龍・郭思治が選ばれ、威靈の張從龍が製作総指揮、通用の黎致平が製作、何志強が助監督、フィリピン華僑で自身の映画会社の英珊影片集團で呂小龍と映画製作を共にして来たジョセフ・ヴェラスコこと江洪が監督、スペクタクラーのディックが海外配給を担当している。
 本作の仕上がりを観て分かる通り、滅茶苦茶な物語と登場人物、クローン李小龍を生み出す近未来的装置の安っぽさが目立つ。ルーカス博士役で本家『ドラゴンへの道』(72)で知られるジョン・ベンを特別出演させたのは良かったが、怪鳥音を鳴り響かせる三体のクローン李小龍やその他多くの突っ込所が満載過ぎて、さすがに彼の存在感は薄れていた。
 また、最大の見所として期待していた呂小龍と巨龍の夢の・・・いや、悪夢とも言える共演だが、実際に彼らが同時に登場するのは終盤の対決場面のみ。肝心なアクションに関しては、怪鳥音を発しながら呂小龍が蛇拳、巨龍が蟷螂拳と、李小龍の雰囲気が感じられない間違った戦闘スタイルで迫力不足気味。ちなみに、彼らが顔を合わせるまでは別々に撮影され、主に呂小龍はタイ、巨龍は香港の撮影に参加しており、随所に他作品からの場面流用も確認できる。

【参考資料】
映像 :英語語音声,日本語字幕版VHS
     英語音声版DVD
書籍 :『Here Come the Kung Fu Clones』(Carl Jones氏)
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# by moviefan-z | 2011-01-30 09:54 | :通用影業公司

『鰐魚大災難』

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邦題:人喰いワニ ジャイアント・クロコダイル
中題:鰐魚大災難
原題:Chorake
英題:Crocodile
製作:泰国:Chaiyo Productions
   :韓国:韓振興業(株)会社,1977年

【物語】
 広島に落とされた原子爆弾の死の灰がタイに流れ着き、一匹のワニが原因不明の突然変異によって巨大化してしまう。巨大化したワニは陸に上がり、目の前にいる牛や鳥を丸呑みし、さらには川と海を行き来しながら、人間や動物を襲い始める・・・。

【解説】
 突然変異によって巨大化したワニが、普段と何ら変わらない日常生活を送る人々を恐怖のドン底へと突き落とす。特撮と残酷描写の凄まじさが話題を呼び、現在でも一部の映画マニアの間で絶賛され続けている動物パニック映画の大傑作だ。製作は『ウルトラ6兄弟対怪獣軍団』(74)『ハヌマーンと5人の仮面ライダー』(75)などで知られ、円谷英二に師事したソムポート・センゲンチャイが率いるタイのチャイヨー・プロダクション。最初から海外市場を視野に入れた映画として企画されており、合作国の相手は韓国の韓振興業株式会社に決まった。何故にタイと韓国が共同で製作したのかと言うと、過去にタイで初めて韓国映画を公開配給したのが、ニコム・シスラットなるタイの映画配給会社の社長で、彼が韓国映画界と関係を持っていたからだと言われている。ちなみに、未確認情報だが、香港から邵氏兄弟有限公司と嘉禾電影有限公司が製作協力として参加しているらしい。確かな事実に関しては今だ調査中だが、劇中では邵氏紅星の恬妮や、同時期に嘉禾映画に出演している韓国人女優の王恩姫が出演しているのが確認出来る。
 本編を観て気付くと思うが、本作はスティーヴン・スピルバーグ監督作『ジョーズ』(75)の亜流映画で、巨大サメを巨大ワニに置き換え、妻子を失った主人公たちの人物像や物語の展開も本家から引用している。だが、本作はただの亜流映画には終わらず、独自の要素を詰め込んでいるのが最大の魅力である。それは一体何かと言うと、本物のワニと偽物のワニを巧みに使った特撮場面だ。目を赤く光らせ、獲物目掛けて水上から大ジャンプする。水上生活者が密集する市場を襲撃した時は、長い尻尾で建物を破壊し、衝撃で川に投げ込まれた人間を大きい口で丸呑みし、犠牲者の手足が川底に溜まる。この大迫力で残酷的な特撮場面を演出するため、日本から円谷英二の直弟子の佐川和夫を招いている。本家の設定を引用した安い物語よりも、日本の代表的な特撮技師が手掛けた特撮場面だけでも十分観る価値はある。
 製作側の韓国で本作が公開されたのは78年暮れになってからで、『ワニの恐怖』の題名で、38745人の観客動員数を記録して興行的に成功を収めた。79年には当時の韓国映画史上最高額となる10万ドルを支払い、香港の嘉禾が海外配給権を取得したが、現在はこの韓国版の映像は紛失している。タイでは残酷描写が規制に掛ったのか、完成から数年遅れて80年に『Chorake』の題名で公開、アメリカではB級映画界の名プロデューサーのハーマン・コーエンとディック・ランドールの配給により81年に『Crocodile』、香港では82年に『鰐魚大災難』の題名で公開された。日本では劇場未公開に終わったが、後に『人喰いワニ ジャイアント・クロコダイル』の題名でビデオ発売された。この国内版ビデオは、北京語音声に中国語・英語・インドネシア語の焼付字幕が入った貴重な香港版の映像が使用されている。

【参考映像】
映像 :北京語音声,日本語、中英印文焼付字幕版VHS
     タイ語音声版DVD
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# by moviefan-z | 2010-10-31 20:24 |    :南国風雲片

『激殺!邪道拳』

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原題:激殺!邪道拳
英題:Soul of Bruce Lee
製作:日本:香港:泰国:シネシンク株式会社,1977年
配給:日本:東映株式会社

【物語】
 幼い頃に両親を亡くした無音笛は陳坤漢師匠が開く武術道場に身を寄せて暮らしていたが、兄弟子のサムアンの裏切り行為によって師匠は殺され、無音笛もまた激闘の末に敗れてしまう。瀕死の無音笛を救ったのは山奥で暮らす少数民族の生き残りの梨花で、彼女の施した霊薬と電気治療によって無音笛の肉体は完全に復活した。今や麻薬組織の大物として君臨するサムアンに再び闘いを挑むが、組織を率いる真の黒幕の正体は意外な人物だった・・・。

【解説】
 恐らく千葉真一が初めて李小龍を意識して製作した空手功夫映画で、李小龍との共演を果たせなかった千葉の思いが何となく伝わって来る気がする。本作の原案は、千葉と当時日本のお茶の間で人気を博していた『燃えよドラゴン』(73)の楊斯が担当しており、作品自体も李小龍を意識した要素が所々に用意されている。タイを舞台に主人公の無音笛と麻薬組織との対決を描いた物語は『ドラゴン危機一発』(71)、無音笛と小金がサムアンが占領する島に乗り込む場面は 『燃えよドラゴン』 を思わせ、無音笛に協力する麻薬捜査官の小金役を李邦臣こと山下タダシ、麻薬組織の用心棒ネパール役を楊斯が演じ、李小龍が実際に行ったと噂される電気トレーニングの場面も登場する。
 本作は題名にある通り〈邪道〉と断言出来る。無音笛と麻薬組織との対決を主軸にしながら、脇では麻薬捜査官の小金と麻薬密売人の大金との兄弟愛を描いた物語が並行して進む。だが、無音笛が活躍する本筋とは全く関わりがなく、前半部分でこの物語は強引に終了してしまうのだ。この物語で登場する大金役を演じたのは、何作ものアクション映画で数多くの香港明星と共演経験のあるタイのアクション俳優のクルン・シルヴィライ。彼が多忙だったのか、場面によっては大金役を別の役者が後ろ向きのまま演じている。他にも無音笛が屈強な肉体を作り出すために電気トレーニングを行う際、その副作用で麻薬中毒になったり、幻覚症状を引き起こして、五神打の猿拳使いを本物の猿と見違えてしまったりと、肉体的にも精神的にもボロボロな主人公も珍しい。この色々な意味で邪道な脚本を書き上げたのは、『修羅雪姫』(73)『犬神家の一族』(76)などで知られる長田紀生であるから驚きだ。
 本作の邪道な内容もそうだが、豪華出演陣によって展開される、日本空手と香港功夫の異種格闘技戦は最大の見所だと思う。無音笛役の千葉真一、小金役の山下タダシ、サムアン役の鹿村泰祥、ネパール役の楊斯、梨花役の志穂美悦子、五神打役の栗原敏や春田純一、サムアンの部下役の江全など、日香武打星が南国の地を舞台に壮絶な死闘を繰り広げる。武術指導は鹿村が担当し、香港映画仕込みの迫力あるアクションはどれも見応えがある。今回が初戦となった千葉対鹿村や志穂美対鹿村、東映映画『ザ・カラテ2』(74)以来の再戦となった山下対楊斯の対決も十分満足だが、個人的には千葉対楊斯の対決も見たかった。実際に準備稿段階の脚本では、少しだけ両者の絡みが用意されていたのにも関わらず、それが実現しなかったのは非常に残念だった。
 本作は資料上では日本映画と記載されるが、実際は日本・香港・タイの合作映画になる。監督は『0課の女 赤い手錠』『ザ・カラテ』(共に74)で知られる野田幸男と、『大地雙英』(72)『赤膽好漢』(74)などの香港映画を発表して来た、タイ華僑の陳銅民が製作と脚本を兼任して担当している。また、彼の実息子で、後に香港映画界の代表的な名監督へと成長する、少年時代の陳可辛が夏休みを利用して出演している点にも注目。

【参考資料】
映像 :日本語音声版VHS
     英語音声版VHS
書籍 :『映画秘宝 2012年6月号』(洋泉社)
     『無音笛(仮題)』※準備稿

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# by moviefan-z | 2010-10-26 09:59 | :東映株式会社

『世界最強の格闘技 殺人空手』

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原題:世界最強の格闘技 殺人空手
英題:The Karate Professionals
製作:日本:東映株式会社,1976年

【物語】
 1973年、九州を拠点とする全日本プロ空手協会を設立した大塚剛。彼は従来の寸止め空手ではなく、相手を打ち砕く〈一撃必殺〉の空手を追い求めて、今日も道場生と共に厳しい訓練を続けている。やがて、彼は最強の空手を手に入れるため、香港、マレーシア、ネパールを旅するのだが・・・。

【解説】
 全日本プロ空手協会の設立者にして主に悪役俳優として多くの東映空手映画に出演して来た大塚剛と、彼が空手の真髄を求めて地獄のような訓練を記録したドキュメンタリー映画。これまでの東映空手映画とは違い、出演者や試合映像は本物であり、思わず腰を抜かしてしまうほどの問題映像の数々は、日本空手の精神を徹底的に無視した邪道な連中の集まりによるキチガイ行為・・・と言えるかも知れない。本当か嘘かは別として、無抵抗の猪豚や蛇を執拗に殺したり、道場生たちの謎の練習風景は、プロの空手集団を名乗った奇人変人集団としか思えないのが正直な感想だった。
 後半の大塚剛による空手旅行からは、完全なフェイクドキュメンタリーと化すが、大塚の空手と香港の功夫、マレーシアのシラリンチャン(シラット?)、ネパールのブルキッシュによる異種格闘技戦は面白く、特に香港の道風山道場に殴り込んだ大塚剛の前に立ちはだかる武術家役を袁祥仁、徐蝦、元奎、王將といった袁家班が演じており、大塚空手と袁家班功夫の激闘は貴重だ。

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# by moviefan-z | 2010-09-11 20:59 | :東映株式会社

『無法無天飛車黨』

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原題:無法無天飛車黨
英題:Killers on Wheels
製作:香港:邵氏兄弟有限公司,1976年

【物語】
 休日を別荘で過ごすために小島を訪れた郭靜中ら男女四人だったが、同じ小島を訪れていた暴走族に絡まれてしまい、彼らの過剰な悪戯を受けてつい反撃に出てしまった郭靜中は完全に標的にされてしまう。やがて暴走族は郭靜中らの別荘を襲撃し始め・・・。

【解説】
 結局は天映娯楽社から未発売に終わってしまった現代猟奇犯罪アクション映画の傑作。桂治洪監督が描き出す、ヴァイオレンス・アクション・エロスの三要素が練り込まれた独特な世界観は凶気に満ち溢れており、特に終盤の破壊と暴力の限りを尽くす暴走族集団と、彼らの手によって明るかった人生をどん底へと突き落とされた主人公の郭靜中による残酷大攻防戦は凄まじいの一言。
 主人公の郭靜中役を演じた凌雲は台湾出身の二枚目俳優。57年に本名の林龍松から龍松へと改名し、台湾の玉峰影業公司の俳優訓練生として数多くの台湾映画に出演している。64年に中国出身の脚本家で、当時香港の邵氏兄弟有限公司に活動の拠点を移していた潘壘監督に招かれ、正式に邵氏専属俳優として契約し、芸名を龍松から現在の凌雲へと改名している。また、暴走族集団相手に死闘を繰り広げた後、壮絶な最期を遂げる郭靜中の友人役として李修賢が客演している。

【参考資料】
映像 :北京語音声,英語字幕版CI

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# by moviefan-z | 2010-09-08 14:15 | 公司:邵氏兄弟公司